2010年9月11日土曜日

新入社員、新規参入者の環境整備について

最近のIT受託開発業界は、お客様からのコストダウン要求が厳しい。
ましてや、お客様は「クラウドでコストダウンできるんじゃないの?」という期待を寄せている。

今日は、新入社員、新規参入者が成長してもらうための環境整備について悩んでいることを書こうと思う。

まずは、開発現場ではどのようなことが起こっているのか自分の視点で記述する。

「開発現場ではどのようなことが起こっているのか?」
-簡単に申し上げれば、開発人員を減らしている。
お客様からの契約が遅れ、予算も削られた状態(本来これが当たり前の状態なのだが)では、維持管理のために最小限の人員しか残していないのだ。

下請けでの派遣に会社の売上を依存していると、お客様から仕事をいただく必要がある。お客様も仕事が出てきたときに、技術者を要請するので経験やノウハウが蓄積されないのだ。これは、技術者を派遣に依存している元請け企業も同じことだ。


その結果、今後どのようなことが起こるか。
システム維持のための人員が育成できないという問題が残る。
特にスクラッチでの開発。安定稼働しているシステムでは1人あたりが面倒をみるソースコード数が500Kstepsとか場合によっては1000Kstepsになっているシステムもある。
この状態になると、後継者を育てようにも育てられない。時間も資金もかかるからだ。

この手の業務システムは、将来は恐らくパッケージソフトをカスタマイズしてリプレースされることとなるだろう。基幹システムといえどもシステムは半永久なものではない。それは、システムを維持する人の寿命があるからだ。パッケージ化する際も膨大な調査が必要になってくる。また、最近感じるのは、パッケージを使用したとしてもアドオンばかりで結局スクラッチで開発したのとあまり変わらないことも多い。(特にお客様の組織が非常に大きくて複雑な場合)

こんな状況の中、複雑な思いでこの業界で仕事をしている。
今の現場は、新入社員(女性)が1人いる。学生時代にプログラミングなどのアルバイトはしていないいわゆる未経験者だ。新人はお客様から敬遠される。無償で受け容れてもらえればまだいいほうだ。

私自身も9月から新しいプロジェクトに参画することになった。初めてのお客様、今まで使用したことのない技術と格闘しながら、同時に新人に少しでもプロジェクトに貢献してもらうように環境を整える必要がある。新人の育成というおこがましいことは書けない。新入社員の成長環境を整えることで成長するのは自分だから。

正直、新入社員にいつまでにどうなってほしいのか具体的に彼女と話しあっていない。というより、ようやく自分がお客さまと顔合わせしてチームとしてのタスクが整理できたからだ。
自分が新入社員のころ、何をしてよいのか非常に悩んだ。誰もチームの進むべき道を教えてくれなかった。チームの進むべき道とゴールは、きちっと彼女に示す。そして、ゴールに至るまでのある程度の手段は提供する。もちろん、上司と進むべき道、ゴール、手段の認識を合わせる。

差し支えなければ、みなさまが過去新入社員や未経験者を育てるために準備したことを教えていただけると助かります。

今後の自分の成長のためにもよろしくお願い致します。

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