2010年7月29日木曜日

Social Mediaって双方向&エコシステムが成り立っているからすばらしい

今日の午前中、夏休みで暇しているにも関わらず、あるビジネスの打ち合わせに参加させていただいた。
正直、twitterをやっていなかったら、30代の1サラリーマンはこのような場を経験できなかっただろう。

今回は、このビジネスの打ち合わせを書きたいのではない。
この打ち合わせが終わったあとに、喫茶店である方と談笑していたときのお話をしたい。
お話は2点ある。

まずは1点目「双方向」。

最近立ち上がったあるポータルのコンテンツを充実したものとするために、自分が今まで経験したこと、あるいは、みなさまが役に立つだろうと考えたことをこの夏休みの間にアウトプットしようと考えていた。
しかし、昼にそのポータルを見ると、思いもしない光景が広がっていた。
ある人が新しいビジネスを立ち上げましたという宣伝文章がどばっと書かれていたのだ。しかも、あまりテーマとは関係のないことだ。
正直、唖然とした。ポータルの価値が下がると思った。
自分がそのポータルの目的を理解していないだけかもしれない。
どちらにしろ、あまり自分がそのポータルに記述しても分かっていただけないのかなぁと感じた。
ポータルサイトのあるテーマのページで関係のない宣伝を様々なところに書き込む(mixiでいう所謂マルチポスト)は、ポータルの価値を落とすと思う。
関係のあるテーマであれば宣伝もかまわないが、その場合は、宣伝前に様々な貢献が必要だ。
十分貢献しているから問題ないと周囲の方々が感じてらっしゃるならそれでよい。
単に私個人の感覚だから。私がそのポータルから去れば問題なくポータルとして成り立っていくだろう。

最近はtwitterイベントが、twitterを使いこなす実績のある方のPRとなってしまっているような気がする。参加者と双方向の交流が難しくなってきているのかなぁと感じる。プレゼンターの質は、USTのViewerの増減で簡単に分かってしまう。

しばらくは、様子を見てそのポータルに書き込むのを自粛しようと思う。


2点目は、「エコシステム」。

Me2.0のように「セルフ・ブランディング」がブームだ。個人事業主や小規模な企業は、何とかして自分のブランド価値を上げたいと思っている。
確かに、自己主張は大事だ。日本人の多くは、自己主張が苦手でやりたいことがあっても素直に主張できない人が多い。私もその一人だ。
しかし、最近は、自己主張ばかりでイベントなりプロジェクトでリーダをやりたがる人が多い。確かにリーダシップをもってらっしゃる方が多いのだが、「俺が、私が!」という気持ちが強すぎて、結果人の賛同を得られないことが多い。「○○時からイベントやるから来てくれ」「○○時からタイムライン上で打ち合わせをしたいから参加してくれ」などリーダが強引に周りの人を引きずり込む傾向がある。
私は、真のリーダは、私利私欲を捨てることができる人だと思う。このケースでは、「セルフ・ブランディング」を目指さず、あることを成し遂げるのにふさわしい人がいるならその人にリーダを譲り、サポート役に徹することのできる人ではないか。また、あるイベントではAさんがリーダをやったから、次のイベントではサポートしてくれたBさんがリーダをやるなど、仲間と協力して作り上げることができる人が結果、Social Mediaを楽しめる人ではないかと思う。

やはり、仲間の中でリーダをする、リーダのサポートをするといったエコシステムを創ることができないチームは、我こそは!という状態になって結果的に苦しくなるのではないかと思う。

打ち合わせが終わった後のおしゃべりで「双方向」「エコシステム」という2点が大事だなぁと感じた今日の昼間でした。

企業アカウントの苦労

今日、久しぶりにひごの屋(@higonoya)さんにお邪魔した。

某グルメサイトのtwitter担当者の方と色々お話させていただいたが、企業アカウントは企業アカウントなりの障害、苦労があるようだ。
例えば、個人アカウントの場合は誰かのtweetに対して@で返信すれば対話のキッカケになるが、企業アカウントの場合、@で返信すると他のお客様に対して差別をしてしまうのではないかと考えてしまうらしい。

かといって、ハッシュタグって何?どう使えばいいの?といった状態。
ハッシュタグなんて、「#****」の前後に半角スペースを入れてtweetするという規則があるだけで、どうう使ってもいいのである。だから、悩むのだ。

企業アカウントで最初の一歩が踏み出せない。とくに責任のある立場に居ない人は失敗を意識してしまうだろう。人と繋がるための第一歩に心理的な障壁があるのだ。私個人としては、フォロワーが100人になるまで、約1ヶ月かかった。(大量にフォローするといった方法は敢えてとっていない。気に入ったtweetをしている人だけをフォローするといった方法をとった結果である。)
人によっては、2,3ヶ月かかった人もいるらしい。

私は、職業柄PCを使い慣れている。外食業界の方の中には、PCやインターネットに抵抗を感じている人もいらっしゃる。そのような方も含めて、twitterが何かをもたらしてくれるのでは?と期待している方がまだ多いことに驚いた。それ程、外食業界の方は、売上、利益を上げたいと必死だと感じた。

また、企業でtwitterを担当されている方の立場も全然分かっていなかった。素で答えてしまうと周りから批判を受ける場合がある。このことを意識するだけで、容易にはtweetできないと自分でも想像できる。特に、責任の無い立場の方は尚更だろう。

もう少し、企業の中の人の声を聞きたくなってきた。
明日、中の人ミーティングがあるので、参加して声が聞けたらと考えている。
これらの声を元に、twitterをどう使うとハッピーになれるのか検証していきたい。

2010年7月27日火曜日

クラウド温泉に参加して

7月24、25日に北海道、小樽の朝里川温泉で開かれた「クラウド温泉」に参加した。
主催者は、クロストラストの中村さん
過去に東京で2回お会いしているが、北海道でお会いするのは初めてだ。

最近は、仕事でプログラミングを全くしていない私にとってついて行けるかどうか正直心配していた。
また、数日前に中村さんから何かプレゼンして下さい。と言われ悩んでしまったのも事実だ。
最新のIT技術を学びにきている方々にとって、IT技術そのものでは、何もプレゼンできるようなことが無かったからだ。普段の仕事からクラウドの技術に触れている人には、到底かなわない。

しかも、前日、自分が以前作成したサイトを発表しようと資料を作成していた矢先、自分のGoogle App Engine(GAE)上に構築したサイトが表示されない。画面が真っ白になった。以前までは問題なく動いていたのに...原因を調査しても分からなかった。twitter上では、GAEの故障に関するtweetがなかったことも原因が分からなかった一つの要因である。後になって、「twitterがGoogleのIPをシャットダウンしていた」ことが分かったが。

そんな状況の中でも、温かく迎え入れていただいたことは嬉しかった。

Scala、モデリング双方とも素晴らしい考え方だ。
これらの手法は、全員が使える必要はない。一部のコアメンバーが使えればよい。
ただし、課題がある。
ユーザがマインドマップを理解していただけるだろうか。
UMLのときもそうだった。ITを本業としていない人に、アクティビティ図やシーケンス図を見せても、「なんじゃこりゃ?」という感じで拒絶される。
それよりも、相手の視点に立った「業務フロー図」や「状態遷移図」が好まれる。

以上を考慮すると、マインドマップモデリングや、Scalaは、ベンチャー企業が創りだす新しいサービスの過程で用いられるのではないか。
今は、本当に世の中が必要とするサービスをユーザ自身が知らない時代だ。
その可能性の一つが「Social Media」を使用したサービスではないか。
openCRX」も「Social Media」との連携の可能性を充分秘めていると思う。
「業務効率化」「コスト削減」にを目的とした現在既に実施されているクラウドではなく、「新ビジネス」「新サービス」を創出するためのクラウドをScalaなりマインドマップモデリングを使ってハイスピードで実現できたらこの上なく嬉しい。そのためにも自分でできることをやっていきたい。

そう思えた2日間でした。

最後に、実のあるプレゼンをしていただいた参加者のみなさまに感謝申し上げます。
どうもありがとうございました。

2010年7月19日月曜日

文字入力って変わっていないようで変わっているんですね。

先日土曜日、今泉大輔( @dimaizum )さんとパクチーハウスの佐谷恭( @paxi )さんが主催する【夏のパクチーハウス ツイ飲み一周年】 というイベントに参加した。

参加された方は70人くらいいらしたと思う。全ての方にご挨拶できなかったが、自分にとっては有意義なお時間を過ごすことができた。

その中で安西洋之( @anzaih )さんのお話が印象に残った。

「iPhoneやiPadって今ブームだけど、それらを使用している人(特に男性)って格好いい?」
「デジタルネイティヴの代表である女子高生がiPhoneを使っていないのはなぜ?」

これらの言葉を聞いて、如何に自分が、巷のPRに毒されているか再認識した。
確かにiPhoneやiPadが売れている製品、すばらしい製品だ。商品の外観のデザイン、appleの文化およびUIはユニークなものだ。

問題なのは、そこで自分が思考停止に陥ってしまっていることだ。
私自身は、スマートフォンを使うことで自分で使いやすいように設定して使いこなすのが好きであるし、実際にそうしている。もちろん、ITの世界で働いているのでそうでない人に比べれば、スマートフォンの設定、あるいはネットワーク、PCの設定もそれなりにこなせる。

では、他の人はどうだろう。最近は、通勤時間中はtwitterをしているため、あまり電車の中の周りの人を見る機会が減ってしまったように思う。先日観察したら、確かにiPhoneを使っている人は増えたが女子高生などデジタルネイティヴな人はあまり使用していない。

理由の一つに文字入力があると思った。
電話機は、12個のボタンからなる。PCのキーボードのキー配列は日本では106キーボードがベースとなっている。(実際には様々な種類があるが)
電話機のキー配列は、1964年にAT&T社が決めたものであるし、106キーボードも1958年にJIS制定後、IBMが設定した仕様である。

つまり、キーボード配列は50年ちょっとの歴史しかもっていない。しかも、多くの人は1980年代になって初めてパソコンやワープロで文字を打つようになった。キーパンチャーといった仕事があったくらいだ。30年以上、今のキーボード配列で文字を出力している人は少ない。

私の知る限り文字入力の歴史を整理してみる。

90年代半ばはポケベルが流行する。公衆電話の12個のボタンで相手にメッセージを送る。実は、私はポケベルを持ったこともないし、メッセージを打ったこともない。しかし、友人が「ちょっと待って。ベル打ってくる。」といって公衆電話に駆け込み、通話料10円で驚異的な早さでボタンを押していたのを覚えている。これが、携帯電話の文字の配列に繋がり、今でもポケベル打ちを搭載している携帯電話はたくさんある。団塊ジュニアから76世代はポケベル打ちができる人が多いのではないか。

2,000年代になると携帯の文字入力は更に進化する。携帯が高機能のCPU、メモリを搭載するようになったことで文字入力も予測変換が可能となった。そのため、ポケベル打ちのように全ての文字を打つことなく、文章が書けるようになる。逆に、鉛筆で文字を書かなくなったことにより、「漢字を忘れるようになった」といったことまで起きている。

一見進化していないようにみえて、実際の文字入力は進化している。世代によって使いやすい文字入力が違うのだ。

私の上司は今年50歳になるが、日本語を打つときは、「かな」打ちである。80年代前半までにIT業界に入社した人は「かな」打ちをする人が一定数存在する。
今の中学生、高校生は、PCよりも携帯電話に接する時間が多い。携帯電話の12個のキー配列が一番入力しやすいかもしれない。

2,010年代後半には、「ボタンを押すって古いよねー。」と言われる日が近いかもしれない。声で判別したり、自分のジェスチャーが言葉に変換されるかもしれない。

ただ一つ言えるのは、少なくても私は106キーボード配列が最も長く接したストレスの無いキー配列だということだ。
スマートフォンでは、日本語はフリック入力を使っているが、英語はキーボード配列で入力している。

文字入力は緩やかに進化している。今は、PCのキーボード配列と電話のキー配列が混在しているが、今後どうなるのか。
しばらくは共存しそうだ。しかし、これから様々な形状、大きさのデバイスが出てくる。様々なデバイスの形状にあった文字入力が出てくるだろう。しかし、突然斬新な新しいタイプの文字入力が出てくるわけではなく、今までの文字入力が徐々に変化していくであろう。また、文字入力も標準とよばれるものがなくなり、その人に合った文字入力が出てくるのではないか。

文字入力を含めたUIを開発する場合、クールなライフスタイルも一緒に考えたほうがよい。「省エネルック」と「クールビズ」が最もいい例ですから。でも、「クールなライフスタイルって何だろう?」、少なくてもデザイナーさんなどの感性の強い人とお話させていただきながら創り出せたら面白いなぁと思ってしまう。(そのような異業界の方々と簡単にコンタクトをとれるのが、現在のtwitterのメリットだと思う。1年後、同じことが出来るかどうかは疑問)

また、文字は国によって違う。当然文字入力の仕方も国によって違うはず。高齢化、人口減少が始まっている日本より、これからは新興国をマーケットにしたUIを創り出せたらおもしろい。時間があったら、新興国を旅行したいなぁと思う今日この頃。

最後に、【夏のパクチーハウス ツイ飲み一周年】を主催していただいた今泉さんと佐谷さん、ありがとうございました。

P.S. 最近、twitterばかりやっていた。昨日はtwitterをせずに読書の時間。でも、まだこれを読んでいない。