2011年4月3日日曜日

クラウド座談会に参加して

昨日は、八子知礼さんのクラウド座談会に参加した。

テーマは、震災とクラウド。
震災時に、被災者のためにクラウドサービスを立ち上げた企業のプレゼン。
本業がある中、自ら進んで、サービスを立ち上げたことがすばらしかった。

ただ、被災地の方にとって使えるものかと言われれば、問題山積だ。

今回の大地震が起きる前に、大地震が起きた時にあるといいクラウドサービスについて考えていた人は、どれくらいいるだろうか。

今回の大地震を教訓に、危機管理のマネジメントを含めて、あったらいいクラウドサービスを準備しておくといいのでは?と思った。

例えば、救援物資のSCM。
できるだけシンプルな形でデータを予め設計しておく。
大事なのは、「どこに何がどれくらい不足しているのか、どこから、何をどれくらい提供するのか。今、救援物資がどんな状態か。」
といったところか。
状態は、できるだけシンプルに分類する。状態遷移もできるだけシンプルに。

もう一つの課題は、紙からネットへの転記の問題。これは、クラウド以前からの問題だ。もし、紙をカメラで撮影し、クラウドソーシングで、データ入力する仕組みを作れればうまくいくのでは?と思った。問題は、現地からカメラで画像をネットで送れるのか…データ入力したら、現地が要求しているスピードに間に合うのかが分からない。

世界では一年に一回くらい大災害が起こっている。今回の大地震を教訓にこれをパッケージ化するのは、ありかもしれない。

被災地の復興に関しては、被災地の強みをまず考える。それを軸に復興計画を立てるのが良いのでは?と思った。
被災地の強みとして、真っ先に思いつくのは、農業、水産業。
これらを大規模化して集約する。
農業、漁業人口自体は少ないが、加工、販売まで含めると、それなりの数の雇用を生み出せるはず。
特に、漁業は衛星管理、保存技術などを上手く利用して海外に輸出する。最近の日本の冷凍技術は、人間の臓器を冷凍して移植できるレベルのものが量産可能だ。
世界中で健康志向が強まっている中、保存技術にブランドをかけて日本から販売する。
日本の大手企業が、企業イメージアップも考慮に入れた上で、その食品をネットなどのさまざまなメディアでプロモーションする。

正直、テーマが広大すぎて抽象的な話となってしまった感じは否めないが、自分ならこうするという真剣に考える訓練になったのでは?と思った。

最後に、参加された方、素晴らしい会をありがとうございました。