2010年11月21日日曜日

社内失業 - 企業に捨てられた正社員 を読んで

今日、書店にふらっと行ったら、一冊の本に目が留まった。

「社内失業 - 企業に捨てられた正社員」
そう、「社内失業」自分もそれに近い経験したよなぁ、1年弱くらい。


私も、ある火を吹いた超問題プロジェクトで、プロジェクトリーダとしてヘルプで入ったが、問題を収束できず大失敗をしてしまった。その後、しばらく仕事が少ない状態が続いた。


リーマンショックがきっかけでIT予算がシビアになり、客先で仕事が少ない状態だった。
これを気にリストラに遭った人、待機社員となった人(特に当時の新入社員)も少なくない。

何とか現状を打破する手段の一つとして「twitter」を始めたのがきっかけで、社外の様々な方からいろいろ教えていただくといった思わぬ副産物をいただいたが...

また、上司に生意気と思われても様々な提案をした。ほとんどスルーされたが...
それが今、成果となっている。

今は、あるプロジェクトの開発リーダをやっている。そのプロジェクトには新入社員(女性)が1人いる。
もちろん、新入社員の育成は自分のタスクの一つ。
節目節目でゴールを伝えている。決して甘やかすつもりはない。
予算ギリギリで新人を教育する余裕はない。その状況もきっちり伝えた上で、新入社員に仕事を割り当てている。もちろん、欲を言えばきりがない(新入社員も3年目くらいの社員と人件費上はそれほど変わらない)が、彼女はよくやってくれていると思う。

ただ、書籍を読んで感じたのは、現状の問題提起がほとんどで解決策にもっとページを割いて欲しかった。社内失業をどう乗り越えたのか。そういった事例があれば、掲載していただきたかった。
また、社内失業という立場にある人同士で、何かコミュニティを創るのもありかもしれない。
決して傷の舐め合いではなく、お互いの現状を把握してアドバイスをしつつ解決する。
同じ立場の人だからこそ、何か知恵を共有することで解決策が見つかると思います。

そういった場を提供できればいいなぁと思いました。

技術力って言うけれど...

今年度の下期が始まって1ヶ月が過ぎた。
以前、ブログで自分の仕事の価値について書いたが、はっきり言って自分のプロジェクトは価格競争に巻き込まれている。
そう、お客さまに提案するだけのウリがないのだ。

上司の下期のプレゼン資料に「技術力がない」「提案力がない」「リスクを積みすぎている」という指摘があった。
正直、抽象的すぎる。各階層の社員のゴールの設定が甘いのだ。
例えば、「技術力がない」というのは、具体的に何をどこまでやれば充分なのか分かりやすいゴールがない。「提案力」も然り。「リスク」も具体的にどの部分がリスクでそれを減らすにはどのような方法が必要か誰も解決策を見出そうとしない。

と言って、上司を批判していても先に進まないので、今の自分のプロジェクトから強みとなるもの、最近の技術トレンドから具体的な目標値をドキュメントにして上司に提出しようと思った。
そうすれば、上司も新規のお客さまに何か提案できるかもしれない。

仮に、上司に受け容れられないなら、社外でその技術を必要としている人を探してもいい。
お客様が何を望んでいるのかを知るには、自分の今やっていることから強み、ウリを抽出し、お客様に役に立ちそうなことを見つけるというのも充分にアリだと考える。

というわけで、明日(いや今日)はパワーポイントで提案資料を作成する。

2010年10月31日日曜日

facebookをちょっといじってみた。

今日で10月も終わりです。

今日、仕事の息抜きにfacebookをいじってました。
今までfacebookは、ほとんどやっていません。
ただ、facebookでもやっていたことがあります。それは、友達の承認。
実際にお会いした人はできるだけ早い段階で承認するようにしている。
今日改めてfacebookのfriendsの数を数えてみたら50人を超えていた。
facebookで友達承認した人は、今年の初めまでは全く知らなかった人がほとんどです。
twitterで知り合った人がほとんどです。
去年までと比較すると50人の方と知り合うということは信じられない世の中です。
本当に。
もちろん、直接お会いした方でfacebookをやられていない方もいらっしゃいます。

そういう意味では、様々な方から刺激を受けました。
私がお会いする方は、私より人生経験がある方ばかりで、私の想いや悩みを親身になって聞いていただきました。普段の仕事で学ぶ以外の大事なことを教えていただきました。

今年の前半は、コミュニケーションにカオスを起こせた年だと思っています。来年になると、Social Mediaが既に普及しているため、負の面が誇張されるのではないでしょうか。そんな中、トラブルも無くSocial Mediaで出会った人と楽しく過ごせているのは繋がったみなさまのお陰です。

来年は、twitterでゆるく繋がった方とより信頼を形成していく時期なのかなぁと思っています。かといって、特別何かをするということではなく、今までと同じペースでゆるくお付き合いさせていただこうと思っています。

今までお会いした方でfacebookをやってらっしゃる方、このアカウントにfriends申請していただけると助かります。


今後ともよろしくお願いします。

2010年10月17日日曜日

自分の仕事の価値

最近、仕事が忙しい。なぜ忙しいのか。
お客様の要望と自組織で把握している要望のギャップが激しいため、調整に時間がかかる、または見積りに差が出ているためだ。
契約してしまった以上、契約で曖昧なところはお客様の言い分を聞かざるを得ないケースがほとんどである。

大概は、そのお客さまの言い分は、自分達の無料の稼働となってしまう場合が多い。
特に技術的なことに関する見積りは、管理職には分からない。だからツライ。
自組織で使用実績のないパッケージやフレームワークを使ったら工数&コストを削減できるということでお客様に見積りを出す。
見積りを出す際の根拠も何もないからお客様に値切られて契約する。

そうなったらたまったもんじゃない。ほとんど皆無に等しい工数で、スケジュールを守る必要が出てくる。お客さまには、レビュー時に使用するパッケージやフレームワークに関する様々な質問を受け、その結果、パッケージやフレームワークを調査する稼働だけでなく、それらの使用方法に関するドキュメント作成に関する稼働が想定以上にかかってしまう。

そうなると、自分の仕事の価値はほぼ0となる。
必要な作業だが、その部分の作業に対する対価は0なのだ。

確かに、見積りをした管理職に見積り観点が抜けて赤字になってしまうことは問題である。
だからといって管理職を責めているわけではない。
通常、システム受託開発をしている企業の管理職は技術に疎い人が多い。
技術者自身が、自分の仕事がお客様の業務を遂行するために必要な工程であるならば、正々堂々と自分の仕事の価値を主張して見積りにその部分を加えなければいけない。

ソフトウェア受託開発業界は、仕事が降ってくる時代は終わった。
技術者が、お客様からヒアリングして費用対効果のある技術とそれにかかる価値を主張しなければ、今後は貧乏になるだけではなく、モチベーションも下がり、結果幸せな人生を送れないのではないか。
もちろん、一部の会社はそれが組織だって出来ている。そういう企業にいる人は(初期メンバー以外は)楽をさせてもらっていると思う。

ただ、嘆いていても仕方がない。
まずは、自分の仕事でお客様にどのような価値を与えられるのかを説明する。
そのためには、お客様からのヒアリングだ!

2010年10月3日日曜日

○○ワーキンググループって結局...

現在、厳しい雇用情勢の中、新規ビジネスをやろうと○○ワーキンググループといった特命チームを社内で作っているところが多い。と某人材教育関係者から聞いた。

作ったのはいいけど、結局会社の業績には結びつかず。
なぜか、、、
ほとんどの組織では、いつまでに、売上、利益出すといったゴールを定量的に決めていないからだ。
大概は、新技術の検証&発表といったことで終わってしまう。

なぜ決められないのか...
「売上目標、利益目標を決めても絵に描いた餅となる」「責任をもちたくない」
といった理由がある。

ゴールの設定と、それを実現する手段を行動にまで落としこみ実際に行動する。
大概の場合、自分含めてまず行動計画が立てられない。
例えば、「利益を1,000万円上げるためには、○○という行動が必要である」というふうに考えることすらしていない。そのように考えることに気づいていないからだ。

意識してそれができる人、組織が少ない。逆にそれを意識することが当たり前の組織では、業績が自然と上向くんだろう。

同時に、自組織が構築するシステムの価値を定量的に測定し、お客様に提示することも大事である。
お客様の予算を把握し、その予算内で最大の利益を出すことが大事だ。
簡単にまとめてしまったが、それを実現するには日々のお客様とのコミュニケーションと一つ一つ細かいタスクを定量的に積み上げていくことが大事なのではないかと思う。

2010年9月29日水曜日

準備の甘さ

最近、未経験なことをやっているからか、準備の甘さが目に付く。

計画の甘さだ。
これは、自分だけでなく、組織全体に言えることである。

どのような計画が必要なのか。項目を挙げてみる。

(1) 過去の実績を参考とする

過去の実績を記録していないため、見積りの精度が甘くなる。その結果、無理な工数でお客さまと契約せざるを得ない。

(2) 過去の問題、経緯を管理する

新規の仕事をいただく際は、何が問題なのか一覧にしてまとめておく必要がある。

今回、この2つのことを記録していなかったがために、作業項目を絞るところでお客様と多大なコミュニケーションコストがかかってしまった。
今のプロジェクトを引き継いでから期間が短い中、前任者が居ない中、お客様から納品物を収めることになった際に、非常に時間がかかってしまった。

また、プロジェクトで必要な技術情報を習得するのに必要な経験がない中で、与えられた期間で結果を出すことは不可能だ。

目の前の売上を確保しなければならない状況の中で、今後、核となる技術を育て上げるのは容易ではない。一歩一歩地道にやっていかないと結果は出ないが、時間もない状況だ。
正直、自分が担当しているプロジェクトの技術は価値を見いだせないコモディティ化したものだ。

同時並行して、新たな武器となるものを築きあげる必要がある。ダメもとで何人かに試行錯誤してみます。

2010年9月20日月曜日

twitter、期待のピークは過ぎたのでは?

昨日の友人の結婚式、久しぶりに色々な人と再会し、楽しい時間を過ごした。

ここに結婚式のことを書くつもりはない。
自分が気になったのは、友人の間でどれだけtwitterが浸透しているのかを書こうと思う。

結論から言うと、twitter全く使っている人は居ません。
ネット業界や広告業界に所属している方がいないとはいえ、100人くらい出席されていたのに私と話した方は誰もtwitterをやっていない。

それが普通の感覚なんだなぁ、と改めて感じました。
そもそも私がtwitterをやるキッカケは、「仕事がない」「職場がネットに繋がらないので、新しいプログラムを開発、勉強したくてもできない」という不満からだった。
せめてアイディアだけでも何か見つけたい。「日本中の叡智を集められるのでは?」なんて半ば夢のようなことも期待していた。

私の周りのみなさんは、欲がないのか、非常に安定した生活を送っている(ようにみえる)のかもしれない。
私は最近、twitterなどのSocial Mediaはこれ以上流行しないと思う。
それ以上に、消費者は受動的にSocial Mediaの情報に影響を受けるのではないだろうか。

twitterを使っての情報配信。人に有益な情報を流すには、それなりの努力が必要となる。
大概の人は、疲れるか、飽きてしまうのではないか。

twitter、残ることは残ると思うが、電子メールのように、不特定多数が見られるHTTPの通信手段のインフラで残る。ユーザは今程頻繁に使わなくなるだろう。

2010年9月11日土曜日

新入社員、新規参入者の環境整備について

最近のIT受託開発業界は、お客様からのコストダウン要求が厳しい。
ましてや、お客様は「クラウドでコストダウンできるんじゃないの?」という期待を寄せている。

今日は、新入社員、新規参入者が成長してもらうための環境整備について悩んでいることを書こうと思う。

まずは、開発現場ではどのようなことが起こっているのか自分の視点で記述する。

「開発現場ではどのようなことが起こっているのか?」
-簡単に申し上げれば、開発人員を減らしている。
お客様からの契約が遅れ、予算も削られた状態(本来これが当たり前の状態なのだが)では、維持管理のために最小限の人員しか残していないのだ。

下請けでの派遣に会社の売上を依存していると、お客様から仕事をいただく必要がある。お客様も仕事が出てきたときに、技術者を要請するので経験やノウハウが蓄積されないのだ。これは、技術者を派遣に依存している元請け企業も同じことだ。


その結果、今後どのようなことが起こるか。
システム維持のための人員が育成できないという問題が残る。
特にスクラッチでの開発。安定稼働しているシステムでは1人あたりが面倒をみるソースコード数が500Kstepsとか場合によっては1000Kstepsになっているシステムもある。
この状態になると、後継者を育てようにも育てられない。時間も資金もかかるからだ。

この手の業務システムは、将来は恐らくパッケージソフトをカスタマイズしてリプレースされることとなるだろう。基幹システムといえどもシステムは半永久なものではない。それは、システムを維持する人の寿命があるからだ。パッケージ化する際も膨大な調査が必要になってくる。また、最近感じるのは、パッケージを使用したとしてもアドオンばかりで結局スクラッチで開発したのとあまり変わらないことも多い。(特にお客様の組織が非常に大きくて複雑な場合)

こんな状況の中、複雑な思いでこの業界で仕事をしている。
今の現場は、新入社員(女性)が1人いる。学生時代にプログラミングなどのアルバイトはしていないいわゆる未経験者だ。新人はお客様から敬遠される。無償で受け容れてもらえればまだいいほうだ。

私自身も9月から新しいプロジェクトに参画することになった。初めてのお客様、今まで使用したことのない技術と格闘しながら、同時に新人に少しでもプロジェクトに貢献してもらうように環境を整える必要がある。新人の育成というおこがましいことは書けない。新入社員の成長環境を整えることで成長するのは自分だから。

正直、新入社員にいつまでにどうなってほしいのか具体的に彼女と話しあっていない。というより、ようやく自分がお客さまと顔合わせしてチームとしてのタスクが整理できたからだ。
自分が新入社員のころ、何をしてよいのか非常に悩んだ。誰もチームの進むべき道を教えてくれなかった。チームの進むべき道とゴールは、きちっと彼女に示す。そして、ゴールに至るまでのある程度の手段は提供する。もちろん、上司と進むべき道、ゴール、手段の認識を合わせる。

差し支えなければ、みなさまが過去新入社員や未経験者を育てるために準備したことを教えていただけると助かります。

今後の自分の成長のためにもよろしくお願い致します。

2010年9月9日木曜日

今日、仕事で感じたこと

今日は、仕事で感じたことを徒然と書こうと思う。

今日、今月から入ったプロジェクトで初めてお客様のところに訪問した。
自分の担当タスクの目的、背景が腑に落ちなかったからだ。
社内のメンバーからヒアリングしたが、全体視点、目的が分からない。当然、タスクの範囲を絞り込もうにも絞り込めない。かといってお客さまとレベル感を合わせるための打ち合わせをしていない。
お客さまとの契約締結がまだだという言い訳は通用しないと思う。契約締結は重要だが、契約締結していなくても十分進められる部分はあるはずだ。

初めてお客さまとお会いしたからかもしれないが、正直話がかみ合わなかった。
話がかみ合わなかったことが分かっただけでも十分な成果だ。誤った方向で作業をせずに済んだのだから。
このタスクをする目的、言葉の定義が全て違う。過去の経験からいってもここまで目的にずれがあったことはなかった。
同時に、自分が相手の言わんとしていることを把握できていないことも痛いほど感じた。
次回までに今日まずかったことを反省し、FIXして望みたい。

まだまだ、成長の余地は十分にあるなぁと感じた1日...

2010年9月8日水曜日

Social Media時代に誕生日を迎えて

今日誕生日を迎えた。
まずは、多くの方からお祝いのメッセージをいただきました。ありがとうございます。

正直、驚いたことがある。
前日にtwitterで「明日誕生日」というtweetをしたため、10人おめでとうtweetをいただければ嬉しいなぁと思っていた。

実際に蓋を開けてみると

・ twitter 20人(そのうちお会いした方が15人)
・ facebook 7人(そのうちお会いした方は7人)
Twi-japan(ning) 2人(そのうちお会いした方は0人)

30人近くからお祝いの言葉をいただいた。ちなみに上記で2つ以上のサイトからお祝いの言葉をいただいた方はいらっしゃらない。
facebookとTwi-japanには、自分の誕生日を登録しているので、一部の方がそれをご覧になってメッセージをいただいたのかなぁと思う。

私は、facebookに登録している人はお会いした方がほとんどだ。
プライベートなことなので、twitterよりfacebookの方がTLを汚さなくていいのかもしれない。
ただ、twitterを使っている人の一部がfacebookを積極的に使い始めていることを実感した。

私はまだ、facebookには個人情報、経歴を殆ど載せていない。経歴を載せてPRすることがまだできないからだ。知り合いに専門的なコンテンツを掲載できるのであれば、facebookを使うメリットがあるかと思う。ただ、コンテンツはブログに掲載した方がtwitterと連携しやすいのでfacebookの必要性を感じていない。みなさまの使い方を観察しながら、余裕があったら手をだそうかなぁと思う。

Social Media時代、単なる誕生日をここまで多くの人に祝っていただいたことは貴重な経験だった。
リアルな世界だと、これほど多くの人に祝ってもらったことがないからだ。
今後この状態が続くとは思わないが、今回は非常に感激&貴重な誕生日だったと思う。
あと1時間ちょっと、バースデーを味わい9月9日誕生日の人にバトンを渡そうと考えている。

最後に、twitterをはじめとするSocial Mediaで繋がり、お祝いメッセージをいただいたみなさまありがとうございます。今後ともよろしくお願い致します。

2010年9月5日日曜日

Social Mediaのセキュリティについて考えてみた。

今朝、中村さんからOAuthを使用したアプリを、アプリ開発者の意図も考えずに使用することに対する警告メッセージをいただいた。

確かにその通りだと思う。技術的には、twitterのOAuthを使うことでtwitterの個人情報を開発者は取得することができる。悪意を持った開発者であれば、twitterのDMの情報を閲覧したり、DMを送信したりすることができる。人によっては、DMを晒されたり、人から送られたDMによって被害を受ける可能性は充分に考えられる。

この観点から考えてもネットには他人の嫌がることを書くのは止めたほうがよい。また、個人の大事な情報をネットに入力する場合は、一度考えたほうがよい。私はどちらかというと個人情報をネットに入力する傾向にある。ネットショップなどの決済に関しても信頼できるところに絞って入力するようにしたい。

2010年8月29日日曜日

クラウド座談会に参加して

8月28日、八子知礼@tomokyun85)さん主催の「クラウド座談会」が中経出版であった。
私個人としては、今年3月7日の座談会以来2回目の参加だ。

まずは、八子さん、幹事の増田(@aomassan)さん、会場を提供していただいた中経出版の藤田(@quailquaestio)さんに御礼申し上げます。新たな気付きを得たのはもちろん、久しぶりにお会いした方とお話させていただき楽しい時間を過ごすことができました。4時間があっという間でした。

拙筆でありますが、座談会のメモ(とくに自分が所属したグループ1中心)です。
赤字は、平田個人が気になったこと青字は、座談会では発言していませんが、平田の考えていたことです。

【現在使っているクラウドアプリ】

gmail、google calendar、google app engine、メイシー、Log me In、Evernote、Dropbox

Salesforce、ロンザートプラス、ZOHO(これらの使い方は、富田(@pentagonjp)さんのこのページが分かりやすいです。)

・Evernoteは共用アカウントを1つ使って、日報の共有に使用する。
・DropboxはiPadに使っている。

Googleのサービス(gmailなど)は、喫茶店で打ち合わせしながら必要な情報をお客様に提供できるなど「外出時の利便性」が魅力。

Google Site、Google Doc、Google App Engineを組み合わせれば大抵の小規模イベントが必要とするWEBは無料で構築可能。特に、Google Siteは、ブログを書く感覚でWEBページを作成できるので、街おこしなど地域活性化でトライしているところもある。今後、小規模の広告代理店では有効活用できるかも。

[B to B 編]

【企業はクラウドに何を期待しているのか】

1. コスト削減
クラウドにしたからといってコスト削減にならない場合が多い。
2. セキュリティ
技術の進化にセキュリティポリシー、従業員のセキュリティ教育が追いつかない。時代にそぐわないものが出ている。(例:職場にPC持ち込み不可、携帯電話は可。その場合、iPhone、iPadはOK?)
「データが社外にあるからセキュリティに問題がある」や「社内のサービスがインターネット上に公開される」というのは感情的なもの。セキュリティポリシー含めた運用・管理自体に問題がある。

ただし、「サービスによってはデータのバックアップができない」というのは障害が起こったとき致命的。

他には、このような意見も

・ 家で業務をする場合、顧客情報が見られるから便利(IPアドレスで制限すればよいのでは?)
・ データ管理は、小規模な事業者よりも大手に任せた方が安くて安心。

【企業がクラウドを使わない理由】

1. コスト削減にならない
2. 情報漏えいの懸念がある
3. クラウド技術に精通した技術者が少ない
4. 既存システムが動いているのでわざわざクラウド化する必要がない
(システム更改時にクラウド化を検討すればよいのでは?)

クラウド化する、しないというよりもシステム更改でやるべきことと変わらない。
(システム更改時に何を目的、目標とするのか明確にする)

仮にクラウド化した場合、企業の情報システム部門の仕事がなくなる懸念がある。情報システム部門の抵抗、不安を取り除く必要がある。

・ 経営者は「ROI(コスト)」を重視する。
・ 現場は「利便性」を重視する。
・ 情報システム部門は何を重視するのか?

海外にデータをおくことに関して
中国のデータセンタにはデータを置かない。(当局の規制があるため)

[B to C 編]

【クラウドとAndroid(タブレットデバイス)】

iPadを使って普段何をしているのか?

1. ネット閲覧 68%
2. メール/SNS(twitter含む) 44%

ソーシャルゲームでない旧来のゲームを制作している某大手ゲーム会社の業績が急降下している。

【iPadのようなタブレットで何ができるのか?】

・ エンターテイメント全般(音楽、動画など)を楽しむ
・ 道案内
・ 翻訳(下手に不自由な外国語を話すより、iPadを持って日本語を入力後、「翻訳」ボタンで翻訳したほうが相手にも分かっていただける)
・ 医療、介護
・ 教育(電子教科書)
・ 居酒屋の注文(iPadにしたら、盗む人が出てくるかも)

*注目点*
iPadやAndroidタブレット(WePad)などのタブレットデバイスがネットブックやノートPCのシェアを侵食し始めている。
Android2.2は音声認識を強化している。
現在のデータトラフィックは、既にスマートフォンが過半数を占めている。

【PCにできてタブレットにできないことは何か?】

・ CADのような緻密な製図
・ 物理キーボードが存在しない
・ 旧来の開発プログラミング
開発統合環境は、高いマシンスペックを必要とする。
・ undoができない。操作をするとすぐディスクに保存するため。
通常、PCは座って操作する。タブレットは、寝転んで操作することもある。そのため、使うときの頭の思考が変わる。
・ タブレットはネット不在時に何もできない。(大容量のデータを保存できない。印刷できない。)
・ マルチウィンドウ不可(複数のウィンドウを同時に開いて操作できない)
   1つのウィンドウしか開いていないため、1つのことに集中するには向いている。
⇒「集中」「発信」のタブレット。「情報収集」のPC。

【クラウドネイティヴな人のメディア】

クラウドネイティヴ(若い)な人

・ テレビはながら視聴
・ ネットを見る割合が最大

⇒ 1日24時間の中で、訴求したい情報(広告)を1秒でも長く見せて購買に結びつけることが重要になってくる。

「タイムシェア」 = 「ウォレットシェア」
となっている。


【タブレットが普及するとどうなるのか】

・ 新聞、書籍がなくなる。
・ ランドセルの形状が変わる。
・ 本棚がなくなる。
・ プライバシーがなくなる。
・ 自分のアバターができる。その結果、自分が相手と話しているのか、相手のアバターと話しているのか判別するのが難しくなる。

情報を判別する(特に捨てる)、ネットに依存しないための教育サービスができるのではないか。

【タブレットの将来】

タブレットが安くなり、風呂場、トイレ、キッチンなど家の中の様々なところにタブレットが設置されるのではないか。
広告会社が無料で端末を配布し、個人に合った広告を配信するビジネスが生まれる可能性がある。
タブレットはテレビを含むメディア統合の一大布石
家の中でいつでもネットにアクセスできる窓を「タブレット」で実装する。

⇒ 1人が様々な画面サイズの端末を複数所持することは考えられるが、家の中の様々なところにタブレットが設置されるのか?

⇒ 分からないが、多くのタブレットが普及することは間違いないだろう。


タブレットが普及した場合、広告配信システムにしろ、スマートグリッドにしろ、端末のログを集計するシステムは必要となる。前者はログが配信掲出証明書となり、後者はログが課金の元データとなる。ここのシステムを日本企業が死守するのか、Googleのような外資が占有するのか非常に気になる。

以上です。
間違っている点、不明点、ご意見などございましたら、 @kzhirata までtweetしていただけると助かります。

2010年8月24日火曜日

Twitterイベントで新しいタイプの投票にチャレンジしませんか?

今、私は「チーザフォトコン2010」というイベントのスタッフをしている。
チーザフォトコンとは、「ゆるい笑いによって、つながる相手を増やしましょう!」という趣旨のもと、グリコのチーザというおつまみをネタにフォトコンテストをtwitter上で行い最終的にはオフ会(素晴らしい写真の表彰式)もやってしまおうという企画だ。表彰された写真を撮影された方には、素晴らしいプレゼントがあります。


現在、写真を募集している段階であるが、まだ具体的な投票方法は検討中だ。
投票方法は重要な課題である。
一時は、Twitcapsを使ってお気に入りの写真を選択後、ユーザにtweetしてもらおうと考えていたが、Twitcapsが全ての画像を表示できないのだ。

自分で投票サイトを開発することも可能だが、100枚くらいの中から写真を選んでいただくのは、携帯を持っている人が投票しにくいことに変わりはない。
そこで考えたのが下記twitterのみを有効活用する案

1. 投票開始時に@cheeza_bot2アカウントが応募した写真のURLを含めたtweetを発信する。1写真1tweet。
   (@cheeza_bot2アカウントは受付けた写真の数だけtweetする。)
2. 一部のスタッフで分担してRTする。
3. 投票結果は、cheeza_bot2の添付したtweetのRT数(公式・非公式含む)とする。カウントは写真のURLとする。
4. 表彰式までに、平田が各投稿写真のRT数(投票数)をカウントしておく。

2.のスタッフのRTで一部公平性に欠けるとは思うが、楽しむのが目的であるため、この程度は誤差として認められるのではないか?

賛成・反対含めてご意見ありましたら、ハッシュタグ #cp2010jp を付けてtweetしていただけますでしょうか。また、この案に対する課題がありましたらtweetしていただけると助かります。


現在、チーザをつかった写真を受付中!
ハッシュタグ #cphoto10 と写真のURLを付けてtweetして下さい。








よろチーザ!

2010年8月21日土曜日

Social Mediaのみの情報取得は井の中の蛙

最近、twitter上でドロドロしたtweetを数件拝見した。実は、アメリカでもFacebookにこのような記事が出ている。

今回は、ドロドロとしたtweetに関して書きたいのではない。
Social Media中心で情報収集している人は、自分の好きな人を基盤としたネットワークであるため、井の中の蛙になっているのではないか。

twitter、Facebookなど様々なSocial Mediaが存在するが、これらはネットワークを自分で作り、ネットワーク上で繋がった人と対話する。私は、多くの人と対話することで「世界・社会の様々なことを知ることができる」と考えていたが、最近それはむしろ反対ではないかと思っている。
ネットワークを自分で作る場合、お互い承認した人同士で対話することがほとんどだ。そうなると自分に都合の良い情報しか入って来なくなる。
一部の人はバランス感覚に優れているので、Social Mediaの様々な人とバランスよく対話することができるのかもしれない。少なくても私は、そこまで要領のよいことはできない。

現地点ではSocial Mediaの中だけで物事を判断するのは非常に危険だ。
「そんなの言われなくても分かっている」と思う人は多い。しかし、Social Mediaで有名になった人であればある程、そのことを忘れて自分が「Social Mediaで影響力を持っている」=「社会で影響力を持っている」と勘違いしてしまうのではないか。常に謙虚な気持ちを持っていたいものだ。
一方「Social Mediaでこんなことできるのではないか?」と考えている人は、大抵他の人が考えている。しかも、ほとんどの場合は、自分が繋がっていないネットワークで既に議論されていたり、他の人が既に行動している、場合によっては実行済みのものもある。

Social Mediaにどっぷり使っている人は、井の中の蛙だ。もちろん、リアルな場で会う人中心でも井の中の蛙。マスメディアの情報だけでも井の中の蛙。これらをバランスよく使うことが現代人に最も求められているのではないか。

Social Mediaを絶賛することばかりを、ネット上にポストしたくない。
個人的には、Social Mediaは移動中などニッチな時間のみに限定して活用していきたい。

2010年8月17日火曜日

Cheeza Fan ! Have Fun !

最近、チーザフォトコンテストの準備で楽しく過ごさせていただいている。
チーザフォトコンテストとは、「グリコのお菓子「cheeza」をネタにして写真をとったものをtwitter上で公開し、twitter上のみなさまに投票していただく。投票結果から幾つか候補を出して決選投票するためのイベントをする。」といったプロジェクト(ちょっと大げさ?)だ。

twitterのイベントは、twitterをネタにした題材のものが多い。私も、twitterをネタにイベントのスタッフをやらせていただいた。ただ、twitter自体が社会で認知されるにしたがって、個人的にはtwitterをネタにしたイベント、書籍などは飽きてきている。そもそも、twitterというSocial Mediaは、自分の生活を楽しむための手段であると考える。「twitter」というキーワード以外で様々なバックグラウンドや価値観をもつ人と集まるイベントもいいかなぁと思って今回チーザフォトコンテストのスタッフとして参加している。

イベント自体は多くの人に参加していただきたいが、数が多ければよいとは思っていない。別に、どこか他のイベントと競争する必要もないし、飲み会にくる感覚で自分含めたみなさまが楽しんでいただけるものであれば充分である。

また、個人的に嬉しかったのは、以前ノリで立ち上げたチーザのサイトを使っていただけたことだ。
チーザフォトコンテストの会議(毎週月曜日午後8時から9時半 ハッシュタグ#cp2010jpで是非参加して下さい。)の際に、いろいろな方から「このサイトを使いましょう」と言っていただけたことが嬉しかった。スタッフは、大日本チーザ党(といってもグリコさんとは一切関係ありません)の @Suzuj 党首を中心に約20名くらい。みなさん、グリコさん、ビジネスとは一切関係なく楽しくtwitterのタイムライン上の打ち合わせを楽しんでいる。

どんなイベントをやる場合でも、必ず課題や障害は出てくる。私は、これらの課題や障害を様々なバックグラウンドをもつtwitterのフォロワーと共に解決してイベントを遂行することが好きだ。
打ち合わせの進め方、みなさまの様々なアイディア、行動からは、学べるところが多い。このような機会をいただいたみなさまにありがとうと申し上げたい。

正直、今後チーザフォトコンテストがどうなるかは分からない。分からないから楽しい。それぞれのアイディアと行動がmixされることで気楽で楽しいタイムライン、イベントになるだろうとワクワクしている。

まだまだ、みなさまのアイディアが必要です。興味をもたれた方は、下記をご覧になってください。
よろしくお願い致します。

・チーザファンのサイト(過去のイベントも掲載されています)


2010年8月15日日曜日

コミュニケーションの本質は変わっていない

最近、twitter上でさまざまな話題が飛び交っている。

ただ言えることとして、twitterは人と人とのコミュニケーションのニッチな領域を開拓した。
例えば、あるサービスについて何かに困っているが、電話するのも面倒なとき、或いは電話サポートができない時間帯に問い合せたいとき、ネットにいる人のサポートで問題解決ができる場合がある。

以前の仕事で、某住宅建材メーカーのWEBサイトを担当したことがあった。
非常にシンプルなWEBサイト。しかし、ぐちゃぐちゃしたショッピングサイトにしなくてよかったと当時も今も思っている。

住宅建材というのは、お客様が商品をWEBサイトでボタンをクリックして注文すればよいという簡単なものではない。営業マンがお客様の施工場所の状況を現場までみにいって、見積りを出す。営業マンとお客様の話合いで商品を購入するかどうか決まる。
WEBサイトに必要なもの、それは、商品の紹介と問い合わせフォームだけだった。営業マンと話すためのキッカケになればよいのだ。あとは、お客様と営業マンのやりとりの状況把握ができればよい。
複雑なシステムなんて要らない。

今思えば、こういうサイトでtwitterが活用できるのではないかと思っている。特に、地域限定の住宅関連メーカーの営業マン。全国展開しているとサービスを均一化しなければいけない分、時間がかかる。まぁ、住宅建材なんて滅多に購入しないものだからROIとしてはどうかと思うが、Social Media好きなら個人アカウントでやるのもいいのではないかと思ってしまう。自分で半年ないし1年と期限を決めてやってみるのがよいのではないか。

以上、最近思うことであった。

2010年7月29日木曜日

Social Mediaって双方向&エコシステムが成り立っているからすばらしい

今日の午前中、夏休みで暇しているにも関わらず、あるビジネスの打ち合わせに参加させていただいた。
正直、twitterをやっていなかったら、30代の1サラリーマンはこのような場を経験できなかっただろう。

今回は、このビジネスの打ち合わせを書きたいのではない。
この打ち合わせが終わったあとに、喫茶店である方と談笑していたときのお話をしたい。
お話は2点ある。

まずは1点目「双方向」。

最近立ち上がったあるポータルのコンテンツを充実したものとするために、自分が今まで経験したこと、あるいは、みなさまが役に立つだろうと考えたことをこの夏休みの間にアウトプットしようと考えていた。
しかし、昼にそのポータルを見ると、思いもしない光景が広がっていた。
ある人が新しいビジネスを立ち上げましたという宣伝文章がどばっと書かれていたのだ。しかも、あまりテーマとは関係のないことだ。
正直、唖然とした。ポータルの価値が下がると思った。
自分がそのポータルの目的を理解していないだけかもしれない。
どちらにしろ、あまり自分がそのポータルに記述しても分かっていただけないのかなぁと感じた。
ポータルサイトのあるテーマのページで関係のない宣伝を様々なところに書き込む(mixiでいう所謂マルチポスト)は、ポータルの価値を落とすと思う。
関係のあるテーマであれば宣伝もかまわないが、その場合は、宣伝前に様々な貢献が必要だ。
十分貢献しているから問題ないと周囲の方々が感じてらっしゃるならそれでよい。
単に私個人の感覚だから。私がそのポータルから去れば問題なくポータルとして成り立っていくだろう。

最近はtwitterイベントが、twitterを使いこなす実績のある方のPRとなってしまっているような気がする。参加者と双方向の交流が難しくなってきているのかなぁと感じる。プレゼンターの質は、USTのViewerの増減で簡単に分かってしまう。

しばらくは、様子を見てそのポータルに書き込むのを自粛しようと思う。


2点目は、「エコシステム」。

Me2.0のように「セルフ・ブランディング」がブームだ。個人事業主や小規模な企業は、何とかして自分のブランド価値を上げたいと思っている。
確かに、自己主張は大事だ。日本人の多くは、自己主張が苦手でやりたいことがあっても素直に主張できない人が多い。私もその一人だ。
しかし、最近は、自己主張ばかりでイベントなりプロジェクトでリーダをやりたがる人が多い。確かにリーダシップをもってらっしゃる方が多いのだが、「俺が、私が!」という気持ちが強すぎて、結果人の賛同を得られないことが多い。「○○時からイベントやるから来てくれ」「○○時からタイムライン上で打ち合わせをしたいから参加してくれ」などリーダが強引に周りの人を引きずり込む傾向がある。
私は、真のリーダは、私利私欲を捨てることができる人だと思う。このケースでは、「セルフ・ブランディング」を目指さず、あることを成し遂げるのにふさわしい人がいるならその人にリーダを譲り、サポート役に徹することのできる人ではないか。また、あるイベントではAさんがリーダをやったから、次のイベントではサポートしてくれたBさんがリーダをやるなど、仲間と協力して作り上げることができる人が結果、Social Mediaを楽しめる人ではないかと思う。

やはり、仲間の中でリーダをする、リーダのサポートをするといったエコシステムを創ることができないチームは、我こそは!という状態になって結果的に苦しくなるのではないかと思う。

打ち合わせが終わった後のおしゃべりで「双方向」「エコシステム」という2点が大事だなぁと感じた今日の昼間でした。

企業アカウントの苦労

今日、久しぶりにひごの屋(@higonoya)さんにお邪魔した。

某グルメサイトのtwitter担当者の方と色々お話させていただいたが、企業アカウントは企業アカウントなりの障害、苦労があるようだ。
例えば、個人アカウントの場合は誰かのtweetに対して@で返信すれば対話のキッカケになるが、企業アカウントの場合、@で返信すると他のお客様に対して差別をしてしまうのではないかと考えてしまうらしい。

かといって、ハッシュタグって何?どう使えばいいの?といった状態。
ハッシュタグなんて、「#****」の前後に半角スペースを入れてtweetするという規則があるだけで、どうう使ってもいいのである。だから、悩むのだ。

企業アカウントで最初の一歩が踏み出せない。とくに責任のある立場に居ない人は失敗を意識してしまうだろう。人と繋がるための第一歩に心理的な障壁があるのだ。私個人としては、フォロワーが100人になるまで、約1ヶ月かかった。(大量にフォローするといった方法は敢えてとっていない。気に入ったtweetをしている人だけをフォローするといった方法をとった結果である。)
人によっては、2,3ヶ月かかった人もいるらしい。

私は、職業柄PCを使い慣れている。外食業界の方の中には、PCやインターネットに抵抗を感じている人もいらっしゃる。そのような方も含めて、twitterが何かをもたらしてくれるのでは?と期待している方がまだ多いことに驚いた。それ程、外食業界の方は、売上、利益を上げたいと必死だと感じた。

また、企業でtwitterを担当されている方の立場も全然分かっていなかった。素で答えてしまうと周りから批判を受ける場合がある。このことを意識するだけで、容易にはtweetできないと自分でも想像できる。特に、責任の無い立場の方は尚更だろう。

もう少し、企業の中の人の声を聞きたくなってきた。
明日、中の人ミーティングがあるので、参加して声が聞けたらと考えている。
これらの声を元に、twitterをどう使うとハッピーになれるのか検証していきたい。

2010年7月27日火曜日

クラウド温泉に参加して

7月24、25日に北海道、小樽の朝里川温泉で開かれた「クラウド温泉」に参加した。
主催者は、クロストラストの中村さん
過去に東京で2回お会いしているが、北海道でお会いするのは初めてだ。

最近は、仕事でプログラミングを全くしていない私にとってついて行けるかどうか正直心配していた。
また、数日前に中村さんから何かプレゼンして下さい。と言われ悩んでしまったのも事実だ。
最新のIT技術を学びにきている方々にとって、IT技術そのものでは、何もプレゼンできるようなことが無かったからだ。普段の仕事からクラウドの技術に触れている人には、到底かなわない。

しかも、前日、自分が以前作成したサイトを発表しようと資料を作成していた矢先、自分のGoogle App Engine(GAE)上に構築したサイトが表示されない。画面が真っ白になった。以前までは問題なく動いていたのに...原因を調査しても分からなかった。twitter上では、GAEの故障に関するtweetがなかったことも原因が分からなかった一つの要因である。後になって、「twitterがGoogleのIPをシャットダウンしていた」ことが分かったが。

そんな状況の中でも、温かく迎え入れていただいたことは嬉しかった。

Scala、モデリング双方とも素晴らしい考え方だ。
これらの手法は、全員が使える必要はない。一部のコアメンバーが使えればよい。
ただし、課題がある。
ユーザがマインドマップを理解していただけるだろうか。
UMLのときもそうだった。ITを本業としていない人に、アクティビティ図やシーケンス図を見せても、「なんじゃこりゃ?」という感じで拒絶される。
それよりも、相手の視点に立った「業務フロー図」や「状態遷移図」が好まれる。

以上を考慮すると、マインドマップモデリングや、Scalaは、ベンチャー企業が創りだす新しいサービスの過程で用いられるのではないか。
今は、本当に世の中が必要とするサービスをユーザ自身が知らない時代だ。
その可能性の一つが「Social Media」を使用したサービスではないか。
openCRX」も「Social Media」との連携の可能性を充分秘めていると思う。
「業務効率化」「コスト削減」にを目的とした現在既に実施されているクラウドではなく、「新ビジネス」「新サービス」を創出するためのクラウドをScalaなりマインドマップモデリングを使ってハイスピードで実現できたらこの上なく嬉しい。そのためにも自分でできることをやっていきたい。

そう思えた2日間でした。

最後に、実のあるプレゼンをしていただいた参加者のみなさまに感謝申し上げます。
どうもありがとうございました。

2010年7月19日月曜日

文字入力って変わっていないようで変わっているんですね。

先日土曜日、今泉大輔( @dimaizum )さんとパクチーハウスの佐谷恭( @paxi )さんが主催する【夏のパクチーハウス ツイ飲み一周年】 というイベントに参加した。

参加された方は70人くらいいらしたと思う。全ての方にご挨拶できなかったが、自分にとっては有意義なお時間を過ごすことができた。

その中で安西洋之( @anzaih )さんのお話が印象に残った。

「iPhoneやiPadって今ブームだけど、それらを使用している人(特に男性)って格好いい?」
「デジタルネイティヴの代表である女子高生がiPhoneを使っていないのはなぜ?」

これらの言葉を聞いて、如何に自分が、巷のPRに毒されているか再認識した。
確かにiPhoneやiPadが売れている製品、すばらしい製品だ。商品の外観のデザイン、appleの文化およびUIはユニークなものだ。

問題なのは、そこで自分が思考停止に陥ってしまっていることだ。
私自身は、スマートフォンを使うことで自分で使いやすいように設定して使いこなすのが好きであるし、実際にそうしている。もちろん、ITの世界で働いているのでそうでない人に比べれば、スマートフォンの設定、あるいはネットワーク、PCの設定もそれなりにこなせる。

では、他の人はどうだろう。最近は、通勤時間中はtwitterをしているため、あまり電車の中の周りの人を見る機会が減ってしまったように思う。先日観察したら、確かにiPhoneを使っている人は増えたが女子高生などデジタルネイティヴな人はあまり使用していない。

理由の一つに文字入力があると思った。
電話機は、12個のボタンからなる。PCのキーボードのキー配列は日本では106キーボードがベースとなっている。(実際には様々な種類があるが)
電話機のキー配列は、1964年にAT&T社が決めたものであるし、106キーボードも1958年にJIS制定後、IBMが設定した仕様である。

つまり、キーボード配列は50年ちょっとの歴史しかもっていない。しかも、多くの人は1980年代になって初めてパソコンやワープロで文字を打つようになった。キーパンチャーといった仕事があったくらいだ。30年以上、今のキーボード配列で文字を出力している人は少ない。

私の知る限り文字入力の歴史を整理してみる。

90年代半ばはポケベルが流行する。公衆電話の12個のボタンで相手にメッセージを送る。実は、私はポケベルを持ったこともないし、メッセージを打ったこともない。しかし、友人が「ちょっと待って。ベル打ってくる。」といって公衆電話に駆け込み、通話料10円で驚異的な早さでボタンを押していたのを覚えている。これが、携帯電話の文字の配列に繋がり、今でもポケベル打ちを搭載している携帯電話はたくさんある。団塊ジュニアから76世代はポケベル打ちができる人が多いのではないか。

2,000年代になると携帯の文字入力は更に進化する。携帯が高機能のCPU、メモリを搭載するようになったことで文字入力も予測変換が可能となった。そのため、ポケベル打ちのように全ての文字を打つことなく、文章が書けるようになる。逆に、鉛筆で文字を書かなくなったことにより、「漢字を忘れるようになった」といったことまで起きている。

一見進化していないようにみえて、実際の文字入力は進化している。世代によって使いやすい文字入力が違うのだ。

私の上司は今年50歳になるが、日本語を打つときは、「かな」打ちである。80年代前半までにIT業界に入社した人は「かな」打ちをする人が一定数存在する。
今の中学生、高校生は、PCよりも携帯電話に接する時間が多い。携帯電話の12個のキー配列が一番入力しやすいかもしれない。

2,010年代後半には、「ボタンを押すって古いよねー。」と言われる日が近いかもしれない。声で判別したり、自分のジェスチャーが言葉に変換されるかもしれない。

ただ一つ言えるのは、少なくても私は106キーボード配列が最も長く接したストレスの無いキー配列だということだ。
スマートフォンでは、日本語はフリック入力を使っているが、英語はキーボード配列で入力している。

文字入力は緩やかに進化している。今は、PCのキーボード配列と電話のキー配列が混在しているが、今後どうなるのか。
しばらくは共存しそうだ。しかし、これから様々な形状、大きさのデバイスが出てくる。様々なデバイスの形状にあった文字入力が出てくるだろう。しかし、突然斬新な新しいタイプの文字入力が出てくるわけではなく、今までの文字入力が徐々に変化していくであろう。また、文字入力も標準とよばれるものがなくなり、その人に合った文字入力が出てくるのではないか。

文字入力を含めたUIを開発する場合、クールなライフスタイルも一緒に考えたほうがよい。「省エネルック」と「クールビズ」が最もいい例ですから。でも、「クールなライフスタイルって何だろう?」、少なくてもデザイナーさんなどの感性の強い人とお話させていただきながら創り出せたら面白いなぁと思ってしまう。(そのような異業界の方々と簡単にコンタクトをとれるのが、現在のtwitterのメリットだと思う。1年後、同じことが出来るかどうかは疑問)

また、文字は国によって違う。当然文字入力の仕方も国によって違うはず。高齢化、人口減少が始まっている日本より、これからは新興国をマーケットにしたUIを創り出せたらおもしろい。時間があったら、新興国を旅行したいなぁと思う今日この頃。

最後に、【夏のパクチーハウス ツイ飲み一周年】を主催していただいた今泉さんと佐谷さん、ありがとうございました。

P.S. 最近、twitterばかりやっていた。昨日はtwitterをせずに読書の時間。でも、まだこれを読んでいない。