2010年10月17日日曜日

自分の仕事の価値

最近、仕事が忙しい。なぜ忙しいのか。
お客様の要望と自組織で把握している要望のギャップが激しいため、調整に時間がかかる、または見積りに差が出ているためだ。
契約してしまった以上、契約で曖昧なところはお客様の言い分を聞かざるを得ないケースがほとんどである。

大概は、そのお客さまの言い分は、自分達の無料の稼働となってしまう場合が多い。
特に技術的なことに関する見積りは、管理職には分からない。だからツライ。
自組織で使用実績のないパッケージやフレームワークを使ったら工数&コストを削減できるということでお客様に見積りを出す。
見積りを出す際の根拠も何もないからお客様に値切られて契約する。

そうなったらたまったもんじゃない。ほとんど皆無に等しい工数で、スケジュールを守る必要が出てくる。お客さまには、レビュー時に使用するパッケージやフレームワークに関する様々な質問を受け、その結果、パッケージやフレームワークを調査する稼働だけでなく、それらの使用方法に関するドキュメント作成に関する稼働が想定以上にかかってしまう。

そうなると、自分の仕事の価値はほぼ0となる。
必要な作業だが、その部分の作業に対する対価は0なのだ。

確かに、見積りをした管理職に見積り観点が抜けて赤字になってしまうことは問題である。
だからといって管理職を責めているわけではない。
通常、システム受託開発をしている企業の管理職は技術に疎い人が多い。
技術者自身が、自分の仕事がお客様の業務を遂行するために必要な工程であるならば、正々堂々と自分の仕事の価値を主張して見積りにその部分を加えなければいけない。

ソフトウェア受託開発業界は、仕事が降ってくる時代は終わった。
技術者が、お客様からヒアリングして費用対効果のある技術とそれにかかる価値を主張しなければ、今後は貧乏になるだけではなく、モチベーションも下がり、結果幸せな人生を送れないのではないか。
もちろん、一部の会社はそれが組織だって出来ている。そういう企業にいる人は(初期メンバー以外は)楽をさせてもらっていると思う。

ただ、嘆いていても仕方がない。
まずは、自分の仕事でお客様にどのような価値を与えられるのかを説明する。
そのためには、お客様からのヒアリングだ!

0 件のコメント:

コメントを投稿