2010年11月21日日曜日

社内失業 - 企業に捨てられた正社員 を読んで

今日、書店にふらっと行ったら、一冊の本に目が留まった。

「社内失業 - 企業に捨てられた正社員」
そう、「社内失業」自分もそれに近い経験したよなぁ、1年弱くらい。


私も、ある火を吹いた超問題プロジェクトで、プロジェクトリーダとしてヘルプで入ったが、問題を収束できず大失敗をしてしまった。その後、しばらく仕事が少ない状態が続いた。


リーマンショックがきっかけでIT予算がシビアになり、客先で仕事が少ない状態だった。
これを気にリストラに遭った人、待機社員となった人(特に当時の新入社員)も少なくない。

何とか現状を打破する手段の一つとして「twitter」を始めたのがきっかけで、社外の様々な方からいろいろ教えていただくといった思わぬ副産物をいただいたが...

また、上司に生意気と思われても様々な提案をした。ほとんどスルーされたが...
それが今、成果となっている。

今は、あるプロジェクトの開発リーダをやっている。そのプロジェクトには新入社員(女性)が1人いる。
もちろん、新入社員の育成は自分のタスクの一つ。
節目節目でゴールを伝えている。決して甘やかすつもりはない。
予算ギリギリで新人を教育する余裕はない。その状況もきっちり伝えた上で、新入社員に仕事を割り当てている。もちろん、欲を言えばきりがない(新入社員も3年目くらいの社員と人件費上はそれほど変わらない)が、彼女はよくやってくれていると思う。

ただ、書籍を読んで感じたのは、現状の問題提起がほとんどで解決策にもっとページを割いて欲しかった。社内失業をどう乗り越えたのか。そういった事例があれば、掲載していただきたかった。
また、社内失業という立場にある人同士で、何かコミュニティを創るのもありかもしれない。
決して傷の舐め合いではなく、お互いの現状を把握してアドバイスをしつつ解決する。
同じ立場の人だからこそ、何か知恵を共有することで解決策が見つかると思います。

そういった場を提供できればいいなぁと思いました。

技術力って言うけれど...

今年度の下期が始まって1ヶ月が過ぎた。
以前、ブログで自分の仕事の価値について書いたが、はっきり言って自分のプロジェクトは価格競争に巻き込まれている。
そう、お客さまに提案するだけのウリがないのだ。

上司の下期のプレゼン資料に「技術力がない」「提案力がない」「リスクを積みすぎている」という指摘があった。
正直、抽象的すぎる。各階層の社員のゴールの設定が甘いのだ。
例えば、「技術力がない」というのは、具体的に何をどこまでやれば充分なのか分かりやすいゴールがない。「提案力」も然り。「リスク」も具体的にどの部分がリスクでそれを減らすにはどのような方法が必要か誰も解決策を見出そうとしない。

と言って、上司を批判していても先に進まないので、今の自分のプロジェクトから強みとなるもの、最近の技術トレンドから具体的な目標値をドキュメントにして上司に提出しようと思った。
そうすれば、上司も新規のお客さまに何か提案できるかもしれない。

仮に、上司に受け容れられないなら、社外でその技術を必要としている人を探してもいい。
お客様が何を望んでいるのかを知るには、自分の今やっていることから強み、ウリを抽出し、お客様に役に立ちそうなことを見つけるというのも充分にアリだと考える。

というわけで、明日(いや今日)はパワーポイントで提案資料を作成する。